ふるさとイベント大賞優秀賞の受賞を村上大祐市長(右)と早瀬宏範副市長(左)に報告した実行委の辻諭さん(右から2人目)と大渡大士さん=市役所

焼き物の焼成で使う「ボシ」で明かりをともした肥前吉田焼窯元会館周辺=2019年10月、嬉野市

 嬉野市のアートイベント「吉田皿屋ひかりぼし」が、全国の優れた取り組みを表彰する「第27回ふるさとイベント大賞」優秀賞に選ばれた。アートを切り口に肥前吉田焼の魅力を発信し、地域の活力づくりにつなげたことが評価された。

 若い世代にも肥前吉田焼を知ってもらおうと、2018年にスタートした。磁器を窯で焼く際に使う容器「ボシ」約4千個を肥前吉田焼窯元会館周辺に並べて幻想的な雰囲気を演出するほか、ライトアップした窯元の見学や若手アーティストの作品展示、有名シェフとのコラボメニューなどがあり、県内外から多くの来場者を集めている。

 実行委の辻諭委員長(43)=224porcelain=と大渡大士副委員長(38)がこのほど、嬉野市の村上大祐市長に受賞を報告した。辻委員長は「小さな磁器の産地なので、いかに有田や波佐見と差別化していくかが難しい。若い世代の新たなファンを獲得するためにも、アートを通じて吉田皿屋の魅力を伝えていきたい」と話した。(山口源貴)