佐賀市は、スマートフォンなどから行政に関する申請や手続き、施設予約などを簡単にできる「スーパーアプリ」の一部運用を、4月15日から始めると発表した。市立図書館での貸し出し手続きや公共施設の利用予約などがアプリでできるようになる。
15日から使えるお試し版では、ごみの収集日に通知が届くなど、日常生活に役立つ設定を好みで変更できる。児童手当の住所変更といった34の手続きのほか、転出届の提出など引っ越しに関する手続きも可能。ただし、利用するにはマイナンバーカードが必要になる。
アプリの最初の画面には、子育てや福祉など関心がある分野のミニアプリ12個が表示され、必要な情報、手続きの画面を簡単に開くことができる。今秋からは、市民や民間企業が実装したいミニアプリを作る手続きもできるようになる予定。
坂井英隆市長は28日の会見で「手のひらサイズの市役所を目指す。行政や市民、企業がつながるようなタッチポイント(接点)になれば」と話した。
スーパーアプリは市民の利便性向上を目指して開発し、事業費は約2億4千万円。お試し版は、「iPhone(アイフォーン)」などで使われている基本ソフト「ios」だけは1万人しか利用できない。6月中旬からの正式版は誰でも利用できる。(草野杏実)