統一地方選前半戦の佐賀県議選(31日告示、4月9日投開票)は13選挙区中、半数を超える7選挙区で無投票の公算が大きくなっている。告示日までに情勢の変化はあり得るが、4年前の前回選挙と並び2回連続で過去最多タイとなる見込み。このままいけば、定数37のうち3分の1近い12議員が、選挙の洗礼を受けないまま県政の重要な意思決定に関わることになる。名乗りを上げにくい背景として、現職の高い壁や議員の待遇面の不安定さなどを指摘する声がある。
無投票が見込まれる7選挙区中、連続無投票が5選挙区と多いのが特徴。西松浦郡(定数1)は4期連続、鹿島市・太良町(同2)と杵島郡(同2)が3期連続、多久市(同1)と嬉野市(同1)が2期連続となる。鳥栖市(同3)と伊万里市(同2)は、いずれも現職が落選する激戦だった前回から一転、無風となっている。