好調な運営を受け、JBC初開催が決まった佐賀競馬場=鳥栖市(提供写真)

 日本競馬界のダートチャンピオンを決める2024年の第24回JBC(ジャパンブリーディングファームズカップ)が佐賀競馬場(鳥栖市)で開催されることが決まった。全国から競馬ファンの来場が期待される“ダート競馬の祭典”で、佐賀競馬場での開催は初めてとなる。

 佐賀競馬は近年、インターネットによる馬券販売が好調で、馬券の売得金(売上金)は3年続けて過去最高額を見込み、厩舎(きゅうしゃ)などの建て替えも進められている。「JBCを受け入れる態勢が整った」として開催地に立候補し、プレゼンテーションを経て決定した。

 開催は24年11月4日。実施4競走のうち、第24回JBCクラシック(2000メートル)、第24回JBCスプリント(1400メートル)、第14回JBCレディスクラシック(1860メートル)の3競走を佐賀競馬場で開催する。いずれも最高格付け(Jpn1)の競走で、JBCクラシックの1着賞金は1億円。第5回JBC2歳優駿(1800メートル)は門別競馬場(北海道)で行う。

 海外のダートレースを戦った馬などトップクラスの馬と騎手が参戦し、昨年開催された盛岡競馬場は1万人の観客を集めたという。

 県競馬組合の池田宏昭・副管理者は「JBC開催は佐賀競馬の、そして九州のホースマンにとっての長年の夢であり、希望」とし、「佐賀から全国の競馬ファンにダート競馬の魅力を存分に発信できるよう、大いに盛り上げていきたい」としている。(樋渡光憲)