イズミが展開するショッピングセンター(SC)の旗艦店に位置付けられるゆめタウン佐賀に、12年ぶりに赴任した日焼(ひやけ)政美支配人(62)。2006年の同店開業時の支配人でもあり、「常に気になる店舗だった」と愛着ある店舗での勤務に笑顔を見せる。
コロナの感染症法上の位置付けが5月に5類へ移行するのに伴い、「少し攻めに転じて、もう一度にぎわいをつくりだせれば。リアル店舗の楽しさ、出会いを提供したい」と話す。文化的なイベントやセンターコートでのライブなどの展開を含め集客策を練る。
「開業17年の成熟した店舗だが、SCには鮮度感が要る」とし、コロナ禍で打撃を受けた飲食などの専門店(テナント)の強化、コトの体験誘致も視野に入れる。商圏は県外を含む広域から佐賀市とその周辺を中心とし、来店回数を増やすことにシフト。「コロナで遠方からの来館が減り、より地域がクローズアップされている」と理由を語る。
売り上げは2019年比と同等、前年比で105%程度を目標に置く。地域住民との関係を築いてきた佐賀市兵庫地区について「前回いた時はまちづくりの途上だったが、今は本当にいい感じの街になった」と目を細める。(古賀真理子)