佐賀県のスタートアップ支援を受けている起業家らの成果報告会が、佐賀市のホテルマリターレ創世佐賀で開かれた。代表者14人が、各指導プログラムを通して磨き上げたビジネスプランや事業拡大への展望などを発表した。
プロモーション支援枠で登壇した「フレル」(神埼市)の江口昌紀社長は、ボードゲーム型の知育玩具を開発・発売し、言語や知識を問わず世界中で勝負ができると紹介。市町などと協力した研究も予定し「世界中に考える楽しさを届けていきたい」と話した。
栽培する植物を原料に化粧品事業を手がけ、離島の活性化に取り組む「Retocos(リトコス)」(唐津市)の三田かおり社長は、家族で使えるボディーケア商品開発などを計画し「人が集まる産地を形成し、世界へ挑戦を続けたい」と力を込めた。
パネルディスカッションには、県DX・スタートアップ推進室の北村和人総括監も参加し「佐賀だからこそできることを大事に(ビジネスの)機会を提供していきたい」と述べた。
報告会は3月中旬、オンライン配信を含め、起業を目指す人や支援する金融関係者ら約140人が聴講した。(志波知佳)