佐賀県警本部長に着任した長村順也氏(48)=警視長=が28日、会見を開いた。「県民の安全安心を守るという職責の重さに身が引き締まる思い。全力を尽くす」と抱負を述べた。交通マナーアップやニセ電話詐欺などの抑止に意欲を示した。
警察庁で災害やテロ対策などを担当した経験から「平時の備え、関係機関との連携が重要」と話し、2024年に県内で開かれる国民スポーツ大会・全国障害者スポーツ大会を見据え「大規模警備に向けた諸対策」を活動重点に挙げた。
佐賀県は公私ともに初めてという。吉野ケ里遺跡や焼き物、温泉など「歴史や文化、自然が豊かな印象。時間を見つけて行ってみたい」と述べた。
長村氏は、早稲田大法学部を卒業後、1997年に警察庁に採用。三重県警捜査2課長、警察庁の警備局警備課警護室長、警備運用部警備第3課長などを歴任した。(中島幸毅)