昨年11月の全日本剣道選手権で優勝した愛媛県警の村上哲彦さん(30)を招いた稽古会がこのほど、みやき町で開かれた。地元の小中高生らが「日本一」の技術や心構えに触れ、修練を重ねていくことを誓った。
稽古会は3日間行われ、三根体育館での最終日には約230人が参加した。講演で村上さんは、剣道を始めたきっかけやけがに苦しんだ経験を振り返りつつ、「モチべーションを保ち、日々の稽古に課題を持って取り組むことが大切」と強調した。
実技指導では、打ち込みや1分間の立ち合いを行った。素振りの練習では「目線や足の位置、持ち方など細かいところまで意識し、最後まで気持ちを切らさないで」とアドバイスした。参加者は真剣に耳を傾け、懸命に竹刀を振った。
佐賀北高2年の溝上翔太さんは「やると思ったことは口に出して言い聞かせる、という言葉が印象に残った。学んだことをこれから生かしていきたい」と話した。(井手一希)