地域住民に見送られながら出港するクルーズ船のスターレジェンド=2018年4月、唐津東港

 新型コロナウイルスの影響で停止していた国際クルーズ船の唐津港への寄港が4月4日、約3年半ぶりに再開する。12月までに12隻が寄港する見込みで、インバウンド(訪日客)の回復に期待がかかる。

 再開で寄港する1隻目は、フランス船社が運行する小型クルーズ船「ル・ソレアル」で、乗客定員は264人。大阪港を出発し、高松(香川)、広島、宇和島(愛媛)港を経由して唐津東港へ入港する。観光客は約9時間滞在し、唐津人形浄瑠璃保存会による公演の観覧や唐津焼の窯元巡りなどをして市内を散策する。4日午後7時の出港時には和太鼓演奏などでの見送りを調整している。

 クルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」の集団感染をきっかけに2020年3月以降、国際クルーズ船は運行停止となっていたが、国土交通省が昨年11月に受け入れ再開を発表した。佐賀県内は唐津港への寄港がほとんどで、19年10月以来となる。19年は9回の受け入れ実績があった。

 コロナ対応については、陽性者が確認された場合は船内で隔離し、重症化の場合は寄港地の医療機関での対応を調整する。港湾管理者の佐賀県は地元の医療機関などと調整し、23日の会合で合意形成を図った。県港湾課は「唐津港のブランド価値を世界へ発信する機会だと思っている。市と連携し、今後も積極的に受け入れていきたい」と話した。(横田千晶)