寄付金の目録を松尾勝利市長(左)に手渡す森鉄工の森孝一社長=鹿島市役所

 液圧プレスメーカーの森鉄工(森孝一社長、鹿島市)は、創立100周年記念事業として鹿島市に1千万円を寄付した。ものづくり人材の育成や新市民会館の備品整備に充てられる。

 同社は1922(大正11)年、農業用肥料販売店として嬉野市塩田町で創業。長崎線開通に合わせて34(昭和9)年に鹿島市に進出し、農業機械販売などの事業転換を経て71(同46)年に自動車部品製造に用いられる油圧プレス機製造に参入した。自社開発のプレス加工機が国内外で高い評価を得て、世界的なメーカーに成長した。

 市役所で開かれた贈呈式で、森社長は「若い人たちがものづくりのまちの鹿島に興味を持ち、将来も残ってもらえるよう役立ててほしい」と述べ、松尾勝利市長に目録を手渡した。

 同社は地元の北鹿島地区と鹿島高、嬉野市の嬉野高にも計300万円を寄付した。(山口源貴)