武雄市の佐賀県立宇宙科学館で春の企画展「ビーコロ2023×錯視(さくし)展」が開かれている。ビー玉を転がすと仕掛けが次々に動き、物理の法則や現象が学べる2011年から続く恒例の企画展。今回は錯覚をテーマにした展示とコラボし、脳がだまされる感覚を味わうこともできる。
スタッフが身近な材料で作った「ビーコロ装置」16台を展示する。ビー玉が転がるとランプが点灯し全て消えると車がスタートしたり、約500本の紙ストローで作った遊園地をビー玉がいろんな方向に転がったりする装置がある。
アメリカの科学者アデルバート・エイムズ・ジュニアが考えた錯覚を起こすゆがんだ部屋「エイムズの部屋」も制作した。部屋の中で立つ位置を変えると、身長が伸びたり縮んだりしているように見える。
12年から展示に携わる科学館研究交流グループの北田大樹さん(27)は「10年続いた企画にこれからは新しい要素を加えて、変化を出そうと考えた。今回は錯覚をテーマにし、今後もいろんな分野とのコラボを考えたい」と話した。
会期は5月7日まで。開館時間は平日が午前9時15分から午後5時15分、土日と祝日、ゴールデンウイークは午後6時まで。休館日は4月10、17、24日。観覧料は大人520円、高校生310円、小中学生200円、幼児(4歳以上)100円。
問い合わせは同館、電話0954(20)1666。(澤登滋)