秋の叙勲と佐賀新聞文化賞に輝いた唐津商工会議所会頭で宮島醤油会長の宮島清一さん(72)=唐津市=の祝賀会が24日、唐津市の唐津シーサイドホテルで開かれた。地元経済をリードし、郷土の偉人の足跡をたどる著書を手がけてきた地域振興への功績を、約60人がたたえた。
宮島さんは、岡崎国立共同研究機構分子科学研究所助教授などを経て、1999年に宮島醤油の常務取締役に就任。同社社長を18年間務め、2022年4月から会長に就いた。19年に唐津の偉人を紹介した「時代を拓いた唐津の先人」を出版した。22年、秋の叙勲で旭日小綬章を受章し、地域の発展と郷土文化の向上に貢献したとして佐賀新聞文化賞(社会・産業部門)に選ばれた。
会は唐津商工会議所が主催し、山口祥義知事や峰達郎唐津市長、商工会議所の関係者が参加した。山口知事は「清一さんと言えば文化人。今後も持ち前の明るさ、奥深さ、識見の深さをますます発揮していただきたい」と述べた。宮島さんは「ずっと新米経営者のようなもので(受賞は)身に余ることとはいえ、ありがたくお受けした。年相応に第一線から徐々に離れていくと思うが、体力と精神力が続く限り、みなさんのために働きたい」と話した。(横田千晶)