鳥栖市の九州国際重粒子線がん治療センター(サガハイマット)を支援する佐賀県内の企業・団体でつくる「サガハイマット応援団」(事務局・佐賀新聞社)は22日、サガハイマットを運営する佐賀国際重粒子線がん治療財団(中川原章理事長)に寄付金30万円を贈った。
贈呈式が、佐賀市の佐賀新聞社で開かれた。中尾清一郎社長は「皆さまのご努力で、開設10年で広く知られる施設になった。県民の福利厚生にも寄与している。これからも希望のとりでとして、一層の発展を祈りたい」と述べ、中川原理事長に目録を手渡した。
中川原理事長は「治療開始から10年、公的医療保険の適用部位も増え、県民の皆さまにも貢献できていると思う。鳥栖の地を生かして広域医療連携ができたことは大きく、経常収支を黒字にできほっとしている」と謝辞を述べた。
寄付は2011年度から始まり、12回目。サガハイマットは2013年8月から治療を始めた。初年度の治療患者数は132人で、重粒子線治療の公的医療保険の適用拡大に伴って急増し、昨年度は1114人だった。中川原氏は本年度で理事長を退任する。(福本真理)