大会の顔としておなじみの、1968年のメキシコ五輪銀メダリストの君原健二さん(81)と96年のアトランタパラリンピック金メダルの栁川春己さん(67)=佐賀市在住=が、大会アンバサダーとしてファンラン(約10キロ)に参加した。そろって約1時間で完走し「多くのランナーが待ちに待った大会。走る喜びを感じられた」と話した。
さが桜マラソンに1989年の第1回大会から出場している君原さんは「気持ちよく走ることができた」と82回目の誕生日を翌日に控える中でも「鉄人」ぶりを発揮した。SAGAアリーナや栄光橋など、ここ数年で大きく様変わりしたまち並みに「30年以上前から出ているが、佐賀が発展していく姿を見られるのは楽しみ」と目を細めた。
栁川さんはサガン鳥栖のユニホームを着て走り「『オーレ、オレオレ』とチャントと名前を呼ぶ声が聞こえた。4年前はフルを走りばてばてだったが、再会や新しい出会いに元気をもらえた」と温かな声援に感謝。「練習量が確保できればフルにカムバックしたい」と意気込んだ。(大橋諒)