途中出場の選手が苦しい流れを変えた。久光は全てのセットが2点差となったデンソーとの接戦をストレートで制して7連勝。途中出場して得点を重ねた長岡望悠は「チーム全体でカバーしながら、勝ちきるところまで持っていけた」と勝利をかみしめた。
序盤から主導権をつかまれ、突き放されかけた第2セット中盤。長岡と井上美咲が2枚替えで入り、コート内の雰囲気を変えた。「長岡と井上が大きな仕事をしてくれた」と酒井新悟監督。22―23から長岡が連続でスパイクを決め、最後は中島咲愛がたたき込んだ。
「いいリズムでいけていたのでそのままのメンバーで」(酒井監督)と、第3セットはスタートから長岡と井上に託した。長岡は力強いスパイクに加え、相手コートの隙間を狙って押し込んで得点を奪った。井上も長岡を軸に左右、中央にトスを散らして相手に的を絞らせなかった。
リーグ最終盤の快進撃で勢いは加速している。19日は3位JTとの直接対決。勝てば順位が入れ替わり、4チームで争うファイナルステージ進出に大きく近づく。ただ、大一番を前にしても、長岡は冷静さを保つ。「大事な試合が続くが、今を大切に、チーム全員で立ち向かっていく」。今季2連敗を喫している難敵に一丸でぶつかる。(小部亮介)