寄付金の目録を贈呈したトヨタカローラ佐賀の前田博憲社長(左)と佐賀県の古賀英敏県民環境部長=佐賀市の県庁

 佐賀市のトヨタカローラ佐賀(前田博憲社長)は15日、SDGs(持続可能な開発目標)の普及拡大に取り組む団体に発行額の一部を寄贈する佐賀銀行の「SDGs私募債」を利用し、佐賀県に10万円を寄付した。県は、交通事故防止事業「サガブループロジェクト」に寄付金を活用する。

 県庁での贈呈式で、前田社長が「自動車業界は交通事故の撲滅に心を砕いて仕事をしているが、なかなか減らないのが現状。地域の将来を担う子どもたちに被害者になってほしくない」と事故ゼロを目指す思いを語り、県民環境部の古賀英敏部長に目録を贈った。

 古賀部長は感謝状を手渡し、人身交通事故の発生件数は減っているものの人口10万人当たりの件数は依然として高いレベルにあるとして「何とかワーストレベルを脱したい。事故を1件でも減らすための啓発活動などに活用させていただく」と述べた。

 同社は5千万円の私募債を発行し、発行額の0・2%に当たる10万円を寄付した。(江島貴之)