洗心寮の激励会であいさつする調浄信寮長=基山町宮浦

 基山町の社会福祉法人洗心和合会が運営する児童養護施設洗心寮で、本年度に卒園・卒業する寮児9人(うち退寮児1人)の激励会が、隣接する因通寺本堂で開かれた。

 洗心寮は1945(昭和20)年、戦争で親きょうだいを亡くした戦災孤児たちを救おうと洗心山因通寺第15世住職・調龍叡(しらべりゅうえい)師が寺内に「戦争罹災児救護教養所洗心寮」を設けたのを起源とする。

 コロナ禍で中断後、再開して初めてとなる激励会には髙木健基山中校長、町民生児童委員、洗心寮関係者ら約20人の来賓と寮児らが参加した。調浄信寮長は「何事も挑戦が大切。迷ったらやってみること」とエールを送った。記念品授与、激励の言葉、お礼の言葉などの後、卒業者の寮での生活をスライドで振り返った。

 式典後、参加者全員で寮発祥の地である因通寺本堂を背景に記念の写真を撮影した。(地域リポーター・久保山正和=基山町小倉)