鹿島市の酒蔵5蔵が合同で蔵開きをする「鹿島酒蔵ツーリズム」が25、26の両日、市内で開かれる。新型コロナウイルスの影響で4年ぶりとなる。古い町並みが残る市内の肥前浜宿の「花と酒まつり」や嬉野市の「嬉野温泉酒蔵まつり」なども同時開催される。
酒蔵ツーリズムは、各酒蔵で新酒の試飲・販売があり、例年10万人近くの来場者でにぎわう。5蔵の飲み比べセット(5千円)も限定販売される。20歳以上の来場者は、運営協力金として1人300円が必要。
酒蔵ツーリズムに合わせて市内でさまざまなイベントを開催。肥前浜宿一帯で伝統芸能などのステージイベントやマルシェがあり、祐徳稲荷神社門前では26日にレトロカー約100台が集まる「祐徳門前まつり」が開かれる。肥前鹿島駅近くの矢野酒造で発酵食品の試食販売もあり、26日には稲荷通りで農産物や特産品を販売する「鹿島おまつり市」も行われる。
嬉野温泉酒蔵まつりでは、嬉野市内の瀬頭酒造、五町田酒造、井手酒造が蔵開きを開催。3蔵の飲み比べセット(2500円)も限定販売される。
鹿島酒蔵ツーリズム推進協議会の峰松宏文会長は「春の陽気の下、おいしい新酒を楽しんでほしい」と呼びかける。酒蔵ツーリズムは両日とも午前10時から午後5時までで、各蔵・各会場を結ぶ無料シャトルバスが運行される。(山口源貴)