大会に向け練習に熱が入る佐賀市民吹奏楽団=佐賀市文化会館

 4年ぶりの通常開催となるさが桜マラソンを待ちわびたのは、ランナーだけではない。第1回大会から華やかな演奏で盛り上げてきた佐賀市民吹奏楽団(髙栁正和代表)が、今大会もランナーたちを後押しする。同楽団の長﨑祐樹事務局長は思い入れのある大会に「団員みんなが楽しみにしている」と号砲を心待ちにしている。

 当日はスタート地点で、楽団員約35人が爆風スランプの「Runner」やゴダイゴの「銀河鉄道999」などを奏で、4年ぶりに肥前路に戻ってきたランナーたちを鼓舞する。「楽団としての年度最初の本番舞台。練習の成果を出す」と全員の士気は高まっている。

 新型コロナウイルス感染症のまん延で、過去3大会、中止やオンライン開催を余儀なくされた桜マラソン。若い団員をはじめ、団員の約3分の1は桜マラソンで演奏するのは初めて。週2回の練習に熱が入っている。

 長﨑事務局長は「コロナでみんなが大変な思いをしたが、ようやく大会が再スタートする。晴れやかな気持ちで走ってもらえるよう演奏したい」と力を込めた。参加するランナーたちと同様、大会を盛り上げる市民吹奏楽団の準備も着々と進んでいる。(北川尊教)