動物や人物などをモチーフにした彫刻作品が並ぶ会場=佐賀市白山のエスプラッツ

作品を展示している学生たちと徳安和博教授(前列右)=佐賀市白山のエスプラッツ

海老名詩織さんの作品「愛蔵」=佐賀市白山のエスプラッツ

岡崎好花さんの木彫作品「ペンギン」=佐賀市白山のエスプラッツ

 佐賀大芸術地域デザイン学部の彫刻専攻の学生による「第11回彫刻展」が14日、佐賀市白山のエスプラッツで始まった。培った技術を生かして人物や動物、果物などを思い思いに表現している。徳安和博教授の作品を含む約24点が並ぶ。入場無料、23日まで。

 海老名詩織さん(4年)の石こう作品「愛蔵」はエビをテーマに制作し、自身の名字を作品として残したいという願いを込めた。同じ素材と形のエビ17点とは別に異なる樹脂素材で作った1点があり、「結婚したときに名字が変わることへのうれしさと、迷いや自分自身の揺れる思いを表現した」と語る。

 岡崎好花(このか)さん(2年)の木彫作品「ペンギン」は、ペンギンの立ち姿が人間と似ているのに親近感を覚えて手がけた。足を大きく作ることで、自由のイメージを込めた。

 徳安教授は「さまざまな素材や技法、空間を使い、多様性のある作品が多く並ぶ」と話す。リーダーの小林さくらさん(3年)は「今回は珍しく木彫の作品が多い。ぜひ気軽に見に来て、彫刻の魅力に触れてほしい」と呼びかける。

 会場は2階の市民交流プラザ。午前10時から午後5時(23日は午後4時)まで。(坂本有佐)