江北町で19日、馬と触れ合う「こうほくリトリート」と、フード(食物)と風土を楽しむ「こうほくふうどフェス」の二つのイベントが開かれる。町を売り込む連携企画で、「2会場を回って江北をたっぷりと知り、楽しんで」と来場を呼びかける。
リトリートは、日常を離れて心や体を癒やす意味。引退した競走馬を引き取って町内で馬と人の居場所「CLUB RIO(クラブ・リオ)」を運営している永松良太さんは、「ホースリトリート」という言葉を商標登録している。取り組みを知ってもらおうと初めてイベントを企画した。
クラブ・リオ近くの会場では、特産の今村ミカンや、カレー、パンケーキなどの飲食が店開き。競走馬の引退後の厳しい実情や支える方法を紹介し、ニンジンやり体験などもできる。フルートとギター、ボーカルのユニットのジャズやポップスの演奏、フラダンス、永松さん作の流鏑馬(やぶさめ)に関する絵本の読み聞かせもある。
ふうどフェスは、みんなの公園で開く。若手農家グループ「ベリーボタン」(北原良太代表)が年1回開いており、3回目。アスパラガスやトマト、キュウリなど新鮮野菜の販売のほか、エビの創作フライやピザのキッチンカーなど約20店が出店する。「こうほく博覧会」と題し、町の今昔写真展や、岳地区の浮立太鼓や周辺市町の神楽、雅楽などを披露する伝承芸能ステージもある。(小野靖久)