認定証を手にする(右から)中島丈晴代表、中島丈夫委員長、広瀬忠伸会長=佐賀県庁

ふなんこぐい

相知高菜漬

シシリアンライス

 地域に根付く食文化を文化庁が認定する「100年フード」に佐賀県内から初めて選ばれた3件の推進団体が13日、県庁で記者会見を開いた。各団体の代表者が喜びを語り、伝統を継承し、食文化の発信に連携して取り組む考えを示した。

 江戸時代以前から続く「伝統」部門で鹿島市などに伝わる郷土料理ふなんこぐい(フナの昆布巻き)、明治・大正に生まれた「近代」部門で相知高菜を使った相知高菜漬(唐津市相知町)、昭和以降に誕生し今後の継承を目指す「未来」部門で佐賀市のシシリアンライスが選ばれた。

 ふなんこぐいは、鹿島市で300年以上続く1月の「ふな市」で振る舞われる。実行委員長を務める中島丈夫さん(76)は「手のかかる料理で、作る家庭が減ってきているのが現実。フナを供給してくれる人、料理を作る人、市を立てるわれわれが一体になって守り続けていきたい」と決意を新たにした。

 在来品種の相知高菜は昭和40年代に栽培が途絶えたが、農家が自家用に育てていた種をもとに復活した。伝統食品相知高菜漬け推進協賛会会長で、相知高菜漬を生産する漬物メーカーの広瀬忠伸さん(57)は「ラーメンやチャーハンなどの具材として高菜漬が伸びている。食材として、これからの100年を見据えていきたい」と話した。

 「佐賀市はシシリアンライスdeどっとこむ」代表の中島丈晴さん(48)は「佐賀県は佐賀牛など食材にフォーカスされることが多いが、まだ知られていない料理は多い」と語り、県内外の伝統料理やB級グルメと共同で情報発信を進めていく構想を示した。(江島貴之)