西地区首位でプレーオフ進出を目指す佐賀にとって手痛い黒星だった。東地区4位の西宮に後半、まさかの逆転負け。守備の要の満原優樹は「チームとして悪い守りではなかったが、もっと一人一人ができたことがある」と、もう一歩の詰めの甘さや球際の精度を欠いたプレーを悔やんだ。
高さのある選手がそろう西宮に対し、前半は相手の長身選手をリング下で自由にさせなかった。攻めては西川貴之を中心に得点を重ねた。ただ、フリースローを何度も外すなど、第2クオーターから歯車が狂い始めた。
3点リードで迎えた第3クオーター。つかみかけた流れを確かなものにしようとしたところで、持ち味の守りが崩れた。ファウルが重なり、激しい守りができなくなった。集中の糸が切れたように攻守が停滞。このクオーターだけで34失点、得点は17点にとどまった。
連勝は12で止まったが宮永雄太ヘッドコーチは、「この敗戦をネガティブには捉えない。また成長できるチャンス」と前を見据える。満原も「悔しさはあるが、負けるときもある。状況ごとに求められるプレーは共有できている」と次戦での勝利をはっきりと思い描く。西地区王者、そしてB1昇格へ、下を向いている暇はない。(北川尊教)