ルヴァンカップ初戦の札幌戦を前に、メッセージを掲げる鳥栖サポーター=8日、鳥栖市の駅前不動産スタジアム

 鳥栖がJ1に参戦して12年目になった。一度も降格せずに国内最高峰の舞台で戦い続けていることはクラブを応援するみんなの誇りだ。ただJ1、天皇杯と並ぶ国内3大タイトルの一つルヴァンカップ(旧ナビスコカップ)では、毎年1次リーグで涙をのんできた。

 今季のカップ戦は20チームが5組に分かれて総当たりの1次リーグを行い、8チームがトーナメントに進み優勝を争う。来季はJ1~J3までの計60チームが参加する全試合トーナメント方式に変わる予定で、1次リーグ突破を狙うには今年が“ラストシーズン”になる。

 ホームに札幌を迎えた8日のルヴァンカップ初戦では、ゴール裏の鳥栖サポーターから「勝ってトーナメントへの道を切り拓け!」とメッセージが掲げられた。結果はスコアレスドローに終わったが、1次リーグは残り5試合ある。阻まれ続けた壁を突き抜け、新しい景色が見たい。(写真と文・米倉義房)