佐賀北高書道部員らの作品が並ぶ会場=佐賀市文化会館

佐賀北高書道部員らの作品が並ぶ会場=佐賀市文化会館

 佐賀北高(佐賀市)の芸術科書道専攻の卒業記念展が、佐賀市文化会館で開かれている。書道部の卒業生14人の作品約60点が並び、それぞれの個性が響き合う展観を見せる。12日まで。

 合作「響」は、1本の大きな筆をリレーして3年生全員で書いた。在校生15人も臨書や創作の作品を並べる。3年の柴田夏希さんの作品「テリ・ギルメットの詩」は、書道部の仲間と出会った奇跡を思い、夜空をイメージして表装した。3年の木塚凜さんは母と文章を考えた「魂」で、配置に工夫を凝らした。「一人も欠けずに卒展を迎えられてうれしい」と語る。

 部長の角田菜緒さん(3年)は「書道にあまり興味がない人も楽しい気持ちで見てほしい」と話した。作品集(千円)購入者には部員が揮毫きごうした色紙を贈る。県学童書道展の優秀作品も展示している。(花木芙美)