「いしや~きいも~やきいも~♪」。焼き芋といえば、懐かしい響きとともにやってくるリヤカー? 軽トラック? そんな風景を思い浮かべる人も多いでしょうが、令和の焼き芋は「専門店」。“第4次焼き芋ブーム”ともいわれる今、品種や焼き方、食べ方などにこだわった専門店が、県内にも続々とオープンしています。(岩永真理子)

 

ミツイモタイム

ソフトクリームにも焼き芋を練り込んでいる。パフェは見た目のインパクトも大

 熊本や福岡で店舗を展開する「ミツイモタイム」が近く佐賀に初出店します。芋の品質にとことんこだわり、オーナーの前野正志さん自ら九州各地の生産者を直接訪ねて仕入れています。店頭では6~7種類の焼き芋を量り売り(100グラム180円~200円)。佐賀の店舗には、唐津産の紅はるかも並びます。水分量や糖度などを細かく分析し、1年かけて編み出したという独自の製法で焼き上げる芋は、しっとりなめらかな食感と豊かな甘みが特長。焼き芋を揚げた「塩ポテト」、天ぷら、大学芋、ソフトクリーム、パフェなどのサイドメニューも楽しみです。

その日の気温や湿度に合わせて焼き上げる

【DATA】
[住]佐賀市唐人1‐5‐40
[電]080‐6973‐7370(開店後から)
[営]11時~売り切れ次第終了
[休]不定 ※SNSで告知
[IG]honeypotato_mitsuimotime

 

焼芋およよ

あたためても冷やしてもおいしく食べられる

 昨年12月末に佐賀市兵庫南の「ステーキまる」横にオープンした「焼芋およよ」。しっかり熟成させた鹿児島県産「紅はるか」を、鹿児島の人気店「マミーズカフェ」直伝の製法で焼き上げています。サツマイモらしい食感と甘さが特長で、3~4本入り(500グラム前後)のパックは700円、小さめサイズ2本のハーフは350円。おすすめは、一度冷やすことで甘みが増すという「冷やし焼き芋」(700円)です。

ステーキまるの駐車場を利用できる

【DATA】
[住]佐賀市兵庫南2‐15‐736‐1
[営]10時30分~19時
[休]なし ※仕入れ状況により休む日あり
[IG]yakiimo_oyoyo

 

五時の芋

水分量が多くねっとりとした食感。スプーンですくって食べられるほど

 小城市の和食店「おるごーる」が、元々店内の直売所で販売していたサツマイモを焼き芋にして販売したところ大人気に。今年1月、気軽に立ち寄れる専門店「五時の芋」を店舗そばに開きました。茨城県産の「紅優甘(べにゆうか)」を、「おるごーる」の料理人がじっくり焼いて甘みを引き出した焼き芋(1本200~300円)は、表面に蜜が滴り、触ると折れてしまいそうな柔らかさです。しっとり、ねっとりとした食感と濃厚な甘みは、まるでスイートポテトのよう。オーナーの筒井力(つとむ)さんは「作り方は企業秘密です」とほほ笑みます。

小城市三日月町五条の交差点から南に入ってすぐ

【DATA】
[住]小城市三日月町金田1154‐1
[電]0952‐37‐3795 もしくは 0952‐72‐7108
[営]10時~15時 ※売り切れ次第終了
[休]水曜 [IG]orugo_ru