佐賀県立産業技術学院(多久市)の建築技術・設計科を修了する学院生13人による「卒業設計展」が11日、多久市まちづくり交流センター「あいぱれっと」で開かれる。2年間で培った技術を駆使し、それぞれのアイデアを込めた住宅の設計図や模型などを発表する。
学院近くの空き地に住宅を建てると想定。昨年12月に全員で現地を測量し、二世帯住宅、店舗併用住宅、建売住宅のテーマの中から選んで設計に取り組んだ。
会場では設計図をはじめイメージやコンセプトをまとめたボードや、75分の1の縮尺で精巧に作った模型を展示する。学院生による解説もある。「癒やしと楽しみをもたらす家」と題してモダンリゾート住宅を提案した島本賀央(よしお)さん(30)は「学びの集大成。間取りに注目して見てほしい」と話す。
全員が設計事務所や建設会社などへの就職が決まっている。16日に修了式が行われる。(市原康史)