先鋭的な詩と朗読パフォーマンスで知られる詩人の吉増剛造さんと映画監督の井上春生さんが17~19日、唐津市のシアター・エンヤで舞台あいさつに立つ。吉増さんが出演し井上さんが監督を務めたドキュメンタリー映画『眩暈 VERTIGO』(2022年、117分)の上映に合わせて来場する。
同作は吉増さんが、盟友で詩人の故ジョナス・メカスの幻影を追う姿を捉える。マンハッタンやブルックリンを巡り、レクイエムともいえる詩が生まれるまでを描いた。
吉増さんは現代詩の旗手として詩壇に登場した。朗読パフォーマンスの先駆者として海外でも活躍し、後進に多大な影響を与えている。日本芸術院会員。井上監督は資生堂のCMなどで映像美に定評があり、アフガニスタンの監督たちと合作を撮るなど国境を越えて活動する。
同作は17~23日に同館で上映する。舞台あいさつは17日に井上監督、18と19日に吉増さんと井上監督が、いずれも14時からの上映後に登壇する。映画鑑賞料のみで参加できる。問い合わせはシアター・エンヤ、電話0955(53)8064。(花木芙美)