A-PAD事務局長の根木佳織さん

 トルコ南部で発生した地震から、6日で1カ月が過ぎた。国際協力のネットワークで、災害支援を行うNPO「アジアパシフィックアライアンス(A-PAD)」(本部・東京)の事務局長を務める根木佳織さん(46)=佐賀市=は「被災者の生活再建へ向けた継続的な支援が必要になってくる」と話し、寄付への協力を呼びかけている。

 A-PADは、トルコの捜索救助団体と連携し、震災直後から支援に当たった。同団体の捜索救助では2月11日までに39人の生存者を発見・救出したという。

 A-PADは、クラウドファンディングを始め、寄付金でテントを購入して設置した。現地からは、マスクや消毒液などが足りず「2週間たって初めて体をふくことができた」という報告もあった。シャワーやトイレの確保を含め、衛生面が課題になっているといい、根木事務局長は「多くの建物が倒壊し、これから復興のための支援が必要になってくる。現地の団体と協力し、ニーズに合った支援を続けていく」と話す。

 A―PADの日本メンバーであるCivic Force(シビックフォース=旧A-PAD・ジャパン)は、2019年の佐賀豪雨で物資提供などで武雄市を支援した。武雄市、佐賀市、大町町と協定を結んでいる。(中島幸毅)