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◆ウイークリー特集
 記者解説「夏本番!熱中症にご用心」
(デジタル編集部・樋渡光憲記者)

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11月9日付
 しばらく見ないなと思っていたら、認知症を患った姿がテレビに映っていた。かつての映画スター南田洋子さんだ。俳優長門裕之・洋子夫妻が深刻な“老い”と闘っている姿に胸を打たれた。懸命に介護する長門さんからは、日々変わっていく洋子さんへのどうしようもない不安が読み取れた◆自分が介護者の立場になったら、きっと立ちすくむだろう。わが身が認知症になる可能性だってあるのだ。このほど佐賀市であった若年性アルツハイマー型認知症の太田正博さん(長崎県諫早市在住)と、主治医の菅崎弘之さんの講演を聴いて、この病気の知識がないことを痛感した◆太田さんは59歳。40歳代後半からもの忘れなどの症状が現れ、54歳で告知された。でも太田さんは明るい。講演ではダジャレを飛ばし、菅崎医師とのやりとりは掛け合い漫才のようだ◆「認知症には誤解がある。サポートがあればできることはいっぱいある」と太田さん。もう自分の名前は書けず、計算もできず、時計の針も読めないが、感動する気持ちや、感情は損なわれてない◆行動でつまずいた時に、さりげなく手を差し伸べることが質の高いケアという。できることは自分でさせ、周囲も穏やかにし不快感を与えないことで、徘徊(はいかい)や不眠、暴力などの症状が出にくくなる。きのうの本紙は「認知症サポーター」の養成が県内で進んでいない実態を報じていたが、認知症患者や介護者が笑顔でいるために周囲の温かい手助けは必要だ。そのための心がけのこつは知っていたい◆講演の最後で、太田さんがフランク・シナトラの「マイウェイ」を絶唱した。「信じたこの道を、私は行くだけ」。歌詞には、太田さんの決意がこもっているような気がした。(章)
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