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ユーリ!!!誘客イベント2万2000人に

劇場版制作決定 聖地巡礼ファン絶えず

2017年05月11日 10時30分

唐津をモチーフにしたアニメ「ユーリ!!!on ICE」の登場人物になりきり、聖地巡礼に訪れたアニメファン=唐津城
唐津をモチーフにしたアニメ「ユーリ!!!on ICE」の登場人物になりきり、聖地巡礼に訪れたアニメファン=唐津城
作品に登場したカツ丼。温泉施設内にはパネルやポスターが並べられた「ユーリコーナー」もある=唐津市鏡の鏡山温泉
作品に登場したカツ丼。温泉施設内にはパネルやポスターが並べられた「ユーリコーナー」もある=唐津市鏡の鏡山温泉
ホテル入り口に飾られたメッセージカード。再訪したファンが自分のカードを見られるよう、今後も設置する=唐津市東唐津の唐津ロイヤルホテル
ホテル入り口に飾られたメッセージカード。再訪したファンが自分のカードを見られるよう、今後も設置する=唐津市東唐津の唐津ロイヤルホテル

 テレビアニメ「ユーリ!!! on ICE」の舞台になった唐津市で、関連する誘客イベントの来場者数が世界27カ国から延べ2万2千人に達した。タクシー会社やホテルは想定以上の利用者増加を「宝くじに当たったよう」と喜ぶ。一方、劇場版の制作も決まる中、“聖地”としてどう盛り上げていくのか、今後の戦略も問われている。

 作品は、唐津をモチーフにした架空の町「長谷津町」出身のフィギュアスケーターが活躍する物語。昨年10月に放送が始まり、年末ごろからファンが唐津を“聖地巡礼”する姿が目立ち始めた。番組終了後も絶えないファンをもてなそうと、作品と市と県がコラボし、3月から2カ月間、限定グッズ販売や飲食店で特別メニューを提供した。

 市観光課が配布する観光マップの配布数を基に、来場者数を算出した。担当者は「唐津の良さがSNS(会員制交流サイト)で広がったことが数字につながった」と分析する。従来の主な旅行客が50歳以上男性だったのに対し、巡礼客の9割は女性が占めた。

 登場人物の服装をしたりグッズを持ち歩いたりしている女性の姿に、唐津観光タクシーの多久島修さん(52)は「今まで唐津で見なかった人が来てくれた」。同社の聖地を巡るツアーでは、7日までで乗客480人、売り上げ約230万円とし、観光目的の乗客を前年から倍以上に伸ばした。イベント終了後もツアーを予約する連絡が相次いでいる。

 「聖地は残るもの。一過性ではない」と話すのは、唐津ロイヤルホテルの田中啓一支配人(52)。ホテル入り口に立つボードにはファンが残した2千枚以上のメッセージカードがびっしり。「唐津最高」「また来ます」との言葉に「観光地として自信になる」。

 課題もある。一部からは「放送から3カ月後のコラボイベントは動き出しが遅いのでは」「声優を呼んだトークショーなど連休中にできなかったのか」との声も。続編制作により今後もファンの来訪が予想されるが、市は聖地巡礼マップ配布とキャラクターのパネル設置を延長するだけで劇場版を見据えた取り組みは「これから」としている。

 著作権などの関係から、作品と地域のコラボには行政が間に入らないと実現が難しい面もある。主人公の実家のモデルになった鏡山温泉の山口信親さん(38)は「もし次があるなら、特定の場所だけでなく地域全体が盛り上がる工夫が必要では」。市や県が音頭を取ってブームを終わらせない取り組みを期待している。

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