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バチカンの宮殿で能「復活のキリスト」

2017年06月26日 10時50分

■国交75周年記念し公演

 【ローマ共同】バチカンのカンチェレリア宮殿で23、24の両日、能楽の宝生流と金剛流による合同公演が行われた。日本とバチカンの国交樹立75周年記念行事の一環で、宝生流の唯一のキリスト教演目である復曲能「復活のキリスト」などが披露された。バチカンでの本格的な能楽公演は1984年以来という。

 「復活のキリスト」はドイツ人宣教師の原作を宝生流17世宗家の宝生九郎が演出して57年に初上演されたが、63年の再演が最後となった「幻の演目」。今回の上演では、主役のキリストを宝生流宗家の宝生和英(かずふさ)さん(31)が務め、幽玄な舞で観客を魅了した。

 和英さんは、宗教や民族間の融和を目指すローマ法王フランシスコに共感し「社会が閉鎖的になっている今、相互理解の精神がある能を通じて寛容さの重要性を伝えたいと思った」と述べた。

 鑑賞したテレビ局勤務のマリア・テレーザ・マグリオッツィさん(44)は「言葉は理解できなくても、感性に強く響いた。キリスト教と日本の伝統の融合にはとても刺激を受け、貴重な経験だった」と感動していた。

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