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| 第1部 家庭はいま<6>進む外部化 (10年2月6日) | ||
失われる知恵や工夫
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主婦は週3日程度、この時間帯を狙い総菜を買う。「できるだけ手間と費用をかけたくない。貴重な一品になる」。かごの中には野菜や魚、冷凍食品も入っていた。
拡大する「中食」
買ってきた弁当や総菜を自宅で食べる「中食」。不況で外食産業が冷え込む中でも、中食市場は堅調に拡大し、全国で6兆円以上の規模と推定される。単身世帯や共働き夫婦の増加、高齢化の進展などを背景に、現代の生活スタイルに欠かせない存在となっている。
福岡女子大人間環境学部の早渕仁美教授は「衛生管理上、塩分が高めで、高カロリー・高脂肪・高タンパクのメニューに偏る傾向がある」と栄養面の不安を指摘した上で、「サラダをつけるなど栄養バランスを考え、おかずの1品として食べてほしい」。賢く利用することを提唱する。
多久市の水澤由美子さん(36)=仮名=は新婚当時から1年数カ月、夕食と昼の弁当用に食材宅配サービスを利用している。サニーレタス2枚、キャベツ16分の1個、ニンジン8分の1本…。夫と2人分、種類ごとにビニール袋にパッケージされた食材が週5日届き、レシピを手に台所に立つ。
1食あたり460円が高いと思ったことはない。「献立を考えないですむのが一番」と水澤さん。うっかり注文し忘れた週は「夫を送り出し、夕食を何にするか考えるだけで1日が過ぎた」。
食材宅配サービスの大手「ヨシケイ佐賀」によると、県内の同社の利用者は約5千世帯で、20年前の2・5倍。働き盛りの40代の世帯が最も多い。メニューは栄養士がバランスを十分考慮している。レシピに沿って誰でも簡単に作ることができるのも人気の理由だ。
外食や中食を含め、こうした”食の外部化”が進んだ陰で、手間をかける中で自然と養われていた食に関する知恵や工夫は身につきにくくなった。それが「家庭の味」の喪失にもつながっている。
献立「他人任せ」
水澤さんは現在、生後5カ月の長男の育児に忙しい。冷蔵庫の中身を見て献立を考える手間が省けるのは助かっている。その半面、「他人任せで、いつになっても自分で考える力がつかない」と焦りも強く感じる。
もうすぐ長男の離乳食が本格的に始まる。できるだけ瓶詰めの出来合いのものは避けたいと考えているが、「果たしてできるだろうか…」。食の大切さを感じているからこそ、「これから」に頭を悩ませる。
【写真】食材宅配サービスから届けられる夕食のメニュー。食材の種類ごとに小分けにしてある







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