
けが克服、定位置つかむ
攻撃的MFとしてサイドから決定的なパスを送り、自らも切れ込んで得点を狙う。けがを乗り越えレギュラーを獲得。それでも「まだ結果は出せていない。やるべきことはたくさんある」。今季にかける思いは強い。
読売ユース、国士舘大を経て2005年、仙台に加入。定位置争いが激化した昨季は2試合の出場にとどまった。当時は精いっぱいやったつもりだった。だが鳥栖の練習量を見て「甘さがあった」と気づいた。
今季開幕直前に両足首を負傷。「準備を怠っただけ」。いまは冷静に振り返られるが、3カ月以上、原因が分からない痛みと付き合ううちに「何でだよ」が口癖になった。トレーナーや医師の言葉も信じられず、自分を何度も見失いそうになった。
だが、トレーナーはあきらめずにリハビリのメニューを組んだ。監督も毎日、声をかけてきた。「けがした選手をここまで気にかけてくれるチームはない」。信じてみようと思った。
第26節の草津戦で初のフル出場。ベンチに戻るとトレーナーが泣いていた。「チームに迷惑をかけた。ベストパフォーマンスで勝利に貢献したい」。ピッチに立てる喜びと、さらに強まった勝利への渇望が、監督も「努力家」と認める日々の練習を支える。170センチ、64キロ、25歳。東京都出身。
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