
速さとパスセンス武器
相手を振り切る瞬発的な動き出しの速さ、利き足の左足で好機をつくり出すパスセンス―。リーグ戦の出場はまだ一度もないが、中盤の選手として高い潜在能力を持つ高卒ルーキーだ。
171センチ、64キロ。ルーテル学院高(熊本)時代はスピードで小さな体をカバーしてきたが、「1対1や球際とか根本的な強さがないと持ち味が生かせない」とプロの厳しさを痛感する。
サテライトや練習試合では本来のポジションと違うサイドバックでの出場が続く。だが「守備に課題があるから」と起用の意図をくみ取り、「弱点を克服して攻撃に加われるようになりたい」。
攻守の素早い切り替えに必要な運動量も「課題」と受け止め、フィジカルコーチがつくったメニューに沿って走り込みを継続。選手寮で1時間のウエートトレーニングも欠かさない。「試合に出られない悔しさと向き合い、自ら変わろうともがき始めた」。岸野監督がこう評するように、体力が落ちても体を投げ出してボールに食らいつくプレーも増えた。
「簡単に力がつくわけじゃない。だから自分に厳しく接して練習を積み重ねないと」。チームメートの副島ら、高校の同期にはプロの道を歩み始めた選手も多い。「彼らと同じピッチで対戦したい」。その思いが地道な努力を支える。熊本市出身、18歳。
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