
光るゴールへの執念
待望の瞬間だった。第8節の水戸戦で移籍後初ゴール。来日したばかりの家族が見守る前で、古巣相手にチームを勢いづける先制点と貴重な追加点を奪った。鳥栖で初めてのお立ち台に立つと、「とってもうれしかった」と日本語で喜びを語った。
「得点源としての責任を一身に受け、抱え込む性格」と首脳陣は口をそろえる。低迷が続くチームを振り返り、「勝てないのは自分のせいだ」と自らを追い込んでいた。
昨季、水戸で17ゴールを挙げ、周囲の期待が高いことも肌で感じていた。両足を傷め、出遅れた焦りもあった。だが、「信頼を勝ち取るには結果を出すしかない」と、厳しいマークに遭いながらも、ひるまず前に突き進み、ゴールへの執念を見せ続けた。
「得点を頼む」―。水戸戦では、そんなメッセージが込められたパスが何度も足元に届くのを感じた。「チームメートの思いをボールに込めた」。先制点はコンビを組むFW藤田が落としたボールに駆け込み、2点目は体を投げ出して頭で合わせた。
「愛する家族とチームのために無我夢中で闘う」。ようやく結果を手にしたストライカーの視線は、さらに鋭さが増す。ブラジル出身。179センチ、72キロ、25歳。
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