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塩田図書館で嬉野の古陶磁展示会

2017年05月19日 08時40分

嬉野市内を中心とした古陶磁の数々が並ぶ会場=嬉野市の塩田図書館・歴史民俗資料館
嬉野市内を中心とした古陶磁の数々が並ぶ会場=嬉野市の塩田図書館・歴史民俗資料館

■江戸初期から明治まで100点 来月4日まで、

 江戸時代初期から明治にかけて嬉野市内などで作られた古陶磁を紹介する展示会が、同市塩田町の塩田図書館・歴史民俗資料館で開かれている。現在も陶磁器文化が生きる吉田焼や志田焼だけではなく、江戸時代に有田や波佐見とも違う独自性があった数々の窯や近隣産地の作品も含め、約100点が並ぶ。6月4日まで。

 吉田焼、志田焼のほか、大草野窯、本源寺窯、内野山窯、不動山窯、源六焼と、嬉野の古陶磁を網羅的にそろえた。また古伊万里、初期伊万里、唐津、武雄などの作品もある。

 吉田焼「色絵仙境図大皿」は17世紀前半の作品。中国の文様をそのまま写して制作された物が流通し、東南アジアでも見つかっている。志田焼は江戸後期の染付の大皿8点を並べ、勢いのある筆遣いが楽しめる。

 国指定史跡の不動山窯は17世紀後半、有田や波佐見とも異なる色調の青磁を生産した。伝世品は少なく「幻の窯」ともいわれる中、今回は9点をそろえた。

 そのほか、武雄系古唐津に属する大草野窯からは、三島手の茶わんや水指など5点。17世紀半ばから18世紀半ばにかけ、緑釉の日用食器を全国的にヒットさせた内野山窯や、同じ内野山地区で明治期に磁器の優品を生み出した源六焼の作品もあり、歴史の中の多様性を感じさせる。

 県西部・北部の古陶磁収集家でつくる「肥前古陶磁研究会」が、肥前窯業圏の日本遺産認定を記念して開いた。諸岡典夫副会長(73)は「嬉野の陶磁器の歴史には市民の間にも知名度が低いものもある。豊かな歴史と文化をぜひ知ってほしい」と話していた。観覧時間は午前9時から午後5時(最終日は午後2時まで)。月曜休館。

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