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食と芸術が融合 山海の幸に船出のアート

2017年03月21日 10時01分

鍋島の伝統的な絵柄の器に盛り付ける吉武広樹さん(中央)=伊万里市大川内町の瀬兵窯陶筥店
鍋島の伝統的な絵柄の器に盛り付ける吉武広樹さん(中央)=伊万里市大川内町の瀬兵窯陶筥店
ローラーだけで伊万里湾から出港する船を描いたさとうたけしさん=伊万里市大川内町の瀬兵窯陶筥店
ローラーだけで伊万里湾から出港する船を描いたさとうたけしさん=伊万里市大川内町の瀬兵窯陶筥店
ペイントアートによるリノベーションも行ったさとうたけしさん=19日、伊萬里まちなか一番館
ペイントアートによるリノベーションも行ったさとうたけしさん=19日、伊萬里まちなか一番館

フレンチ料理人吉武さん、ローラーペイントさとうさん共演

 食と芸術の融合をテーマにしたイベント「EAT&ART in 伊万里」が17、18の両日夜、伊万里市で開かれた。フレンチ料理人の吉武広樹さん(36)=同市山代町出身=と、ローラーペイントアートのさとうたけしさん(39)=宮城県。世界も注目する2人が共演し、アートの化学反応を見せた。

 伊万里市が「食を知ってもらうイベントを開いてほしい」と吉武さんに依頼したことから企画がスタート。さとうさんとは昨年10月にパリでもEAT&ARTを開いているが、「同じことをしても面白くない」と今回は最高峰磁器・鍋島が生まれた「秘窯の里」大川内山を舞台に選び、伝統技術との融合にも挑んだ。

 両日とも客は30人限定。登り窯や窯元を見学した後、「季節」「融合」「伝統」「挑戦」をテーマにした4部構成のコース料理を楽しんだ。「融合」をテーマにした料理は、伊万里や長崎県松浦市の食材とフランスから持ち込んだ食材、海と山で採れた食材を組み合わせており、吉武さんは「そばに存在しないもの同士で、融合を表現した」と解説。ローラーでさとうさんが絵付けした皿や本物の後期鍋島の器などに盛り付けて提供し、全国から訪れた舌の肥えた食通をうならせた。

 食事が出される合間に、さとうさんが会場内の画布にペイントアートを披露。ペイントローラーだけで陽光を受けて輝く伊万里湾から出航する船を描くと、会場から歓声と拍手がわき起こった。武雄市から訪れた森恵美さん(52)は「今まで味わったことのない、夢のような時間を過ごすことができて感激した」と興奮気味に語った。

 さとうさんは中心市街地の「伊萬里まちなか一番館」でもイベントの一環で地元の高校生やアーティストらと共同作業し、館内の壁やカフェショップの装飾をおしゃれな空間に作り替えた。さとうさんは伊万里出身の森永太一郎(森永製菓創始者)や大川内山の風景も描き、「地元の若い人たちとペイント技術をシェアできてよかった。今後も館内のペイントリノベーションを続けていってほしい」と笑顔を見せた。

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