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土星観測13年、貴重な発見 無人探査機カッシーニ

2017年09月10日 20時05分

下方の南極付近から水を噴出する衛星エンケラドス。カッシーニが2009年12月に捉えた(NASA提供・共同)
下方の南極付近から水を噴出する衛星エンケラドス。カッシーニが2009年12月に捉えた(NASA提供・共同)
土星観測13年、貴重な発見 無人探査機カッシーニ

■15日、任務終え大気突入

 【ワシントン共同=浅見英一】土星の観測を13年間続け、取り巻く「輪」が変化することや、二つの衛星に「海」が存在することを発見した無人探査機カッシーニが15日、任務を終える。

 土星の北半球の大気に突入し、機体はばらばらになって消滅するが、突入の際も新たなデータの取得に挑み、フィナーレを飾る。

 カッシーニは約45万点の画像撮影や、新たな衛星発見の成果を上げ、太陽系や生命の成り立ちの研究に大きな影響を与えた。運用する米航空宇宙局(NASA)内部で「最も成功したミッションの一つ」と言われ、日本の科学者もデータを利用した研究で活躍した。

 欧州宇宙機関(ESA)などと共同で1997年に打ち上げた。2004年に到着し、初めて土星の周りを回る探査機となった。

 05年には子機ホイヘンスが最大の衛星タイタンに着陸。72分間の観測で初めて、表面に散在する岩か氷とみられる塊や、水路のような地形を捉えた。窒素の大気の中でメタンの雨が降っていることや、内部に海があることも判明した。

 衛星エンケラドスでは、南極にある割れ目から間欠泉のように水が噴き出す現象を発見。表面の厚い氷の下には、広大な海があることを突き止めた。さらに海底では、地球の海底と同じように熱水活動が起きているとみられ、生命を育んでいるとの期待も高まった。

 土星の特徴である輪は従来、形が安定していると考えられていたが、カッシーニの観測でダイナミックに変化することが明らかに。衛星が近くを通過することで短時間のうちに形を変えたり、衛星が放出した氷やちりで新たに輪が作られたりすると分かった。

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