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厳木多久有料道路 26年度無料化計画通り

厳木バイパス完成、時短効果で通行量増加

2017年09月10日 09時42分

厳木バイパスの全線開通で通行量が増えている厳木多久有料道路=多久市多久町小侍
厳木バイパスの全線開通で通行量が増えている厳木多久有料道路=多久市多久町小侍
厳木多久有料道路 26年度無料化計画通り
厳木多久有料道路 26年度無料化計画通り

 佐賀市と唐津市を最短で結ぶ厳木多久有料道路の交通量が増加傾向になっている。直結している自動車専用道路の厳木バイパスの全線開通によって新たな時間短縮効果が生まれ、利便性も向上したのが要因。通行料の徴収期間が残り9年となる中、長年の“不採算路線”にようやく明るい兆しが見えている。

 厳木多久有料道路は県内5番目の有料道路として1996年7月、延長3・6キロで開通した。唐津市厳木町と多久市を横断する国道203号の渋滞や交通難所の笹原峠の通行を回避できる道路として整備されたが、当初から計画の半分程度の交通量にとどまって甘い需要予測が批判されてきた。

 最近は景気低迷の影響で減少傾向が続き、12年度には1日の通行量が約3700台まで落ち込んだ。14年1月、厳木バイパスが2・1キロ(岩屋-相知長部田)延伸して計6・3キロが全線開通した後、利用者増に転じた。翌14年度の1日通行量は前年比9・6%増の4182台となり、16年度まで4200台前後を維持している。

 有料道路を管理する佐賀県道路公社によると、厳木バイパスの全線開通で有料道路も含めた信号機のない自動車専用道路の区間が11キロとなり、最大10分の時間短縮につながって快適さも増したという。全線開通を機に沿線の企業などにチラシやポスターを配って利用を促している。

 利用料の徴収期間は2026年まで。これまで建設費117億円に対して償還額は84億円にとどまり、今後は年間1億円程度の収益を見込む。利用者が多くて“ドル箱路線”となっている三瀬トンネルなどの剰余金をやり繰りしながら返済を完了させる見通しで、計画通りに26年7月までに無料化する。

 県道路公社は「割引の回数通行券もあり、通勤時間を短縮できる。便利になって運転の安全にもつながることもアピールしながら利用増につなげたい」としている。

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