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多久市長選あと2カ月 横尾氏、無投票6選も

自民、対抗馬の擁立難航

2017年07月06日 08時58分

多久市役所。9月の市長選では現在のところ6選を狙う現職の横尾氏だけが出馬表明をしている
多久市役所。9月の市長選では現在のところ6選を狙う現職の横尾氏だけが出馬表明をしている

 9月3日告示、10日投開票される多久市長選まで2カ月となった。今のところ出馬表明をしたのは現職の横尾俊彦氏(61)=5期、北多久町=だけ。2氏が激しく競り合った2013年の前回選挙とは一変、自民党多久支部は対抗馬擁立を模索しているが難航しており、無投票再選の可能性も浮上している。

 多久市の選挙では2011年以降、県議選2回、市長選、知事選で自民系市議と非自民系市議それぞれが推す候補が激戦を繰り広げている。13年市長選は現職の横尾氏が416票差で自民党多久支部推薦の元市部長を振り切り、15年4月の県議選も非自民系が自民現職を458票差で破った。現在の市議(16人)のうち、自民系は10人、市長派とされる非自民系は4人。

 雪辱を期す自民党支部は15年の統一地方選直後から対抗馬擁立を探ってきた。支部幹部が、県議選で苦杯をなめた福島光洋氏(61)に打診したが、「県議選の際、一部の自民系市議の協力を得られなかった」として出馬要請を断られた。

 目算が狂った支部は、市議会議長で支部長を務める山本茂雄氏(69)に秋波を送った。市経済界の重鎮は「現職に勝てるのは議長以外いない」と語る。ところが山本氏は、70代直前となる高齢に加え「議員のスキルをアップさせ、議会として執行部のチェック機能を高めたい」と固辞した。

 山本氏は支部長として元市議会議長とともに、元市職員ら数人と接触、出馬要請したものの芳しい返事はなく、現在に至っている。立候補を促されたある男性は「現職が強いとは思わない。それ以上に3連敗(知事選得票結果を含む)を喫した多久支部の支援態勢に不安がある」と明かす。

 今春、山口祥義知事の後援会多久市支部が発足し、山口氏を応援していた横尾氏が代表を務め、自民系市議10人が名を連ねた。自民党多久支部は15年知事選で前武雄市長を推したが、「補助金など県からの支援を考えると、このまま突っぱねるわけにもいかない」(多久支部関係者)。県庁ルートでの人選も難しくなった格好だ。それでも、山本氏は「無投票に終われば、現職のワンマンぶりが加速する」と危惧、候補者探しを続けている。

 一方、横尾陣営は16年6月議会前後に6選への意思を確認、今年に入ってから横尾氏は妻を伴い市内各地で開かれる行事やイベントに顔を出している。後援会は「前回の激戦が相当の薬になっている」と説明した上で、「多選批判への風当たりを覚悟しながらも、次回が総仕上げとの思いが強い」と期待をにじませる。

 前回とは打って変わって静かな前哨戦。ある自治会長は「無投票6選は多久市衰亡の兆候」と選挙戦を望み、「横尾氏の5期20年の評価が問えない上に、これからの政策課題の情報を市民が聞けないのは大きな問題だ」と指摘する。

 市長選の届け出事務説明会は14日に市役所で開かれる。有権者数は1万6826人(男7822人、女9004人)=6月1日現在

■多久市の各選挙結果

≪2011年県議選≫…455票差

◎福島光洋氏(自)5932票

 野田勝人氏(非)5477票

≪2013年市長選≫…416票差

◎横尾俊彦氏(非)6240票

 木島武彦氏(自)5824票

≪2015年知事選≫…746票差

◎山口祥義氏(非)4991票

 樋渡啓祐氏(自)4245票

≪2015年県議選≫…458票差

◎野田勝人氏(非)5426票

 福島光洋氏(自)4968票

(自)は自民党多久支部支持、(非)は非自民系市議支持、知事選は上位2人、◎は当選者

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