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石綿使用2万戸超か 多久の2棟、09年除去

全国の公営住宅、民間団体調査

2017年06月14日 09時09分

 発がん性があるアスベスト(石綿)が過去に使われていた公営住宅などが、少なくとも全国で2万2千戸を超えることが13日までに、民間団体「中皮腫・アスベスト疾患・患者と家族の会」などの調査で分かった。同会はホームページで該当する団地名の一覧表を掲載し、かつて住んでいた人たちに注意を呼び掛けている。

 佐賀県内では、多久市営住宅の「砂原団地」(北多久町)と「別府団地」(東多久町)の各1棟(鉄筋コンクリート4階建て)が記載されている。市によると、2009年1月に基準値を超える石綿の一種「クリソタイル」が2棟の天井の吹き付け材から検出、同年6月末までに完全に除去した。今月13日現在、入居者のアスベストによる健康被害の報告はないという。

 同会が、全国の労働基準監督署への情報公開請求などで調べた。内訳は32都道府県にある公営住宅約8700戸と、6都府県の都市再生機構(UR)の住宅や都営住宅など約1万3500戸。多くが1988年以前に建設されていて、除去工事などは実施済みとされる。

 ただ、同会は石綿が使用されていたことを知らずに長期間暮らしていた住民もいた可能性もあるとみている。

 同会は13日、石綿が使われた建物や被害状況を把握するため、無料の電話相談窓口を設置した。同会は、石綿が使われた住宅に長年住んでいて中皮腫を発症した1例を確認。電話相談を通じて、ほかにも同様の被害がないか実態調査を進める。

 調査に協力した東京工業大の村山武彦教授は、対策までの期間や家族構成などから約23万人が石綿を吸い込んだ可能性があると試算。これまで石綿工場などの労働者や工場の周辺住民が主だった被害が、公営住宅の住人に広がる可能性が出てきた。【共同】

 同会への電話は(0120)117554。14日の午前9時~午後5時に相談を受け付ける。ホームページアドレスは、http://www.chuuhishu-family.net

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