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諫早開門訴訟 漁業者「国に裏切られた」

2017年05月24日 08時46分

農水省職員(手前)に有明海の窮状を訴える県西南部地区の漁業者ら=佐賀市の佐賀県有明海漁協本所
農水省職員(手前)に有明海の窮状を訴える県西南部地区の漁業者ら=佐賀市の佐賀県有明海漁協本所

■有明海漁協、農水省と意見交換会

 国営諫早湾干拓事業の潮受け堤防排水門の開門差し止めを命じた長崎地裁判決に国が控訴せず、開門しない方針を示したことを受け、佐賀県有明海漁協青年部は23日、佐賀市で農水省との意見交換会を開いた。「裏切られた」と国の対応を相次いで批判し、漁業環境が改善しないことへのいら立ちを募らせた。

 赤潮によるノリの色落ち被害が深刻な県西南部地区を中心に約150人が出席した。農水省の担当者が、開門しない前提で和解を目指す国の方針を改めて説明し、「有明海再生を進める最善の策として(100億円の)基金を考えている」と強調した。有明海再生に向けた年間18億円の予算措置を来年度以降も継続することや、長崎県と協力し調整池のこまめな排水も検討する考えを示した。

 漁業者は、開門を命じた福岡高裁の確定判決を無視した国の対応を「裁判所の命令はそんなに軽いのか」と非難。「こっちは20年間泣いてきている。水質をどうやって改善するのか」と国への不信感を見せ、「ノリが真っ黄色になって売れない。追い詰められている」と窮状を訴えた。

 漁協鹿島市支所青年部は色落ち対策など6項目を求める農相宛ての要望書を提出した。大島兼満支部長(37)は「『努力、努力』と国は言うが、こっちはずっと訴えている。もっと状況を分かってすぐにでも動いてほしい」と注文した。

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