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諫早干拓 農水省「開門なし」説明に県反発

協議平行線

2017年05月18日 08時39分

諫早干拓 農水省「開門なし」説明に県反発

 農林水産省九州農政局は17日、国営諫早湾干拓事業の開門問題で山本有二農相が開門しない方針を示したことについて佐賀県に説明した。開門しない方が早期解決につながると主張する農水省側に対し、早期の開門調査を要請している県側は開門しない前提を設けないよう求め、協議は平行線をたどった。

 九州農政局の藤山健人農地整備課長らが県庁を訪れた。藤山課長は、開門を命じた確定判決後に開門しない方向での司法判断が4件続いた状況や、長崎地裁の和解協議で有明海沿岸の4県や漁業者と開門しない前提での基金による解決を議論した経緯などを挙げ、「司法判断に時間を費やすのではなく、基金事業によって有明海再生に向けて努力したい」と述べた。

 県の吉村弘美有明海再生・自然環境課長は、農相の方針表明後に出した県などによる抗議文を示し「(環境異変の)原因究明のために開門調査を実施してほしいとの思いは漁業者と一緒。望んでいるのは有明海再生であり、前提を付けずフラットな立場で話し合ってほしい」と答えた。やり取りは約10分で終わった。

 終了後、九州農政局の植田康成地方参事官は「国の方針について県や漁連、漁業者に理解をいただく方向で繰り返し説明し、意見交換していきたい」と話した。

 開門しないよう命じた4月17日の長崎地裁判決後、農水省は同25日、佐賀県側の控訴の要請に応じず、開門しない方針を明らかにして控訴を見送った。

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