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高齢患者への過剰な薬防げ

厚労省 飲み合わせ、副作用調査

2017年04月18日 14時14分

 厚生労働省は17日、何種類もの薬を併せて飲むことでトラブルが起きやすい高齢者について、適正な服用につなげるため、医師や薬剤師などによる対策会議の初会合を開催した。高齢者の薬の飲み合わせや副作用の実態を調査し、専門分野以外の医療現場でも適切に薬を処方できる指針づくりを目指す。

 会合では、二つの持病を抱える高齢者には平均約6種類の薬が処方されているという調査結果が報告された。委員の秋下雅弘東京大教授(加齢医学)は、薬が6種類以上になると副作用が明らかに増え、転倒などにより要介護と認定されるリスクが2・4倍高まると説明した。10種類以上投薬されている高齢者も一定数おり、高齢の入院患者の約13%に医薬品に関連する副作用があったという。

 秋下教授は「かかりつけ医の管理なしには問題は解決しない。高齢者側にも薬に依存する意識からの脱却が必要だ」と指摘した。

 高齢になるといくつもの持病を抱え、処方される薬も多くなる。一方、体内で薬を分解する働きが低下し、ふらつきや転倒、意識障害などの副作用が起こりやすい。過剰な量の薬や飲み合わせで副作用の危険性が高くなるほか、飲み忘れで薬が残ってしまう問題も指摘されている。

 厚労省は、高齢者に多い糖尿病や心疾患、認知症、不眠などの病気への対策が必要として、薬の併用に対する注意を喚起し、安全性の情報を提供する方針。患者の状態を把握するための医師と薬剤師、介護士などとの連携の仕方や、適切な薬の処方の在り方を議論する。来年度末までに指針を策定する。【共同】

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