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佐賀城本丸跡 歴史館南側エリア遺構調査

直正の寝室など

2017年03月04日 09時40分

発掘調査予定のエリア(点線内)
発掘調査予定のエリア(点線内)
天保期に再建された本丸の配置図「佐賀城御本丸差図(嘉永年間)」。右中央から下部分にかけて新たに発掘調査する=公益財団法人鍋島報效会所蔵
天保期に再建された本丸の配置図「佐賀城御本丸差図(嘉永年間)」。右中央から下部分にかけて新たに発掘調査する=公益財団法人鍋島報效会所蔵

 佐賀県は、新年度から佐賀城本丸歴史館(佐賀市城内)の敷地内で佐賀城本丸跡の遺構調査に乗り出す。佐賀藩10代藩主・鍋島直正の寝室や行政棟、城中の女性の住居スペースなどがあったとされる本丸歴史館の南側は未調査エリアで、今回の調査で佐賀城本丸の全容解明につなげる。

 本丸跡は1993、94年度と99年度の2回、発掘調査を実施した。99年度の調査は、天保期の本丸再建の計画図「佐賀城御本丸差図(ごほんまるさしず)」を元に建物の一部を本丸歴史館として復元するための確認調査で、本丸跡の3分の1程度のエリアしか調べていなかった。

 今回は2018年に「明治維新150年」を迎えることから「佐賀藩中枢の場所で、未解明エリアの調査に踏み出して調査成果を示す必要がある」(同館企画学芸課)と、04年の開館以降、初となる発掘調査を決めた。新年度当初予算案に約3500万円を盛り込んでいる。

 調査は新年度から2年間を予定し、本丸歴史館南東の空き地を中心に発掘する。対象エリアには、「外」と呼ばれる行政棟の建物群、藩主らの居住スペースである「内」、女性たちが住む「奥」があるとされる。再建後の姿を記した「佐賀城御本丸差図(嘉永年間)」でみると、「外」にあたるエリアに請役(うけやく)と呼ばれる家老の執務室「請役所」などの表記が見られる。

 本丸歴史館の浦川和也企画学芸課長は「99年度の前回調査では、玄関の柱の礎石が想像以上に大きかったり、台所の床にしっくいを張っていたり、新たな発見があった。今回も図面だけでは見えない実像が見えてくるはず」とした上で「こうした発見が明治維新150年事業の盛り上がりにつながれば」と期待する。

 発掘調査の様子は同館から見ることができるほか、「随時、調査結果の公表や現地説明会を開催したい」としている。

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