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殺人事件の遺族が講演 佐賀市で支援研修会

2017年02月21日 10時17分

犯罪被害者遺族の心境や、支援の在り方などを話す中谷加代子さん(奥)=佐賀市松原の佐賀県警本部
犯罪被害者遺族の心境や、支援の在り方などを話す中谷加代子さん(奥)=佐賀市松原の佐賀県警本部

■「被害者の心境想像を」

 犯罪被害者支援に携わる関係機関の職員を対象にした研究会が20日、佐賀市であり、殺人事件で20歳の娘を亡くした中谷加代子さん(56)=山口県防府市=が講演した。遺族が抱き続ける悲しみや苦しみを伝え、「被害者の心境を想像して、信頼関係をつくりながら必要な支援を一緒に考えてほしい」と呼び掛けた。

 中谷さんの長女歩(あゆみ)さんは2006年8月、通っていた山口県の工業高専で同級生の少年に殺害された。中谷さんは事件直後、事態を受け止められず、「心の中は真っ黒で、どろどろだった」という。少年が自殺し、真相に近づけずに苦悩を深めたが、「警察や職場など周囲に支えられて次第に気持ちが変わり、少年の両親とも会って加害者側の苦悩を感じ取ることができた」と振り返った。

 気持ちが不安定になり、他人を信じられなくなる被害者の心情を説明しつつ、「サポートをする時は『自分が被害者だったらどう思うか』と考えながら接してほしい」と助言した。被害者は相談先が分からず支援を受けにくい実情も示し、「自治体など関係機関の連携が不可欠。地域社会全体で被害者を支える機運を高めてほしい」と述べた。

 県の関係課や各市町の相談窓口の担当者ら約80人が参加した。

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