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「保育園落ちた」今年も SNSに怒り、嘆きの声

2017年02月10日 08時40分

ツイッター上にあふれる認可保育所に入れなかった親たちの投稿(画像の一部を加工しています)
ツイッター上にあふれる認可保育所に入れなかった親たちの投稿(画像の一部を加工しています)

■親結束、国に深刻さ訴え

 4月入所に向けた認可保育所の1次選考結果が出始め、希望がかなわなかった親たちからツイッターなどの会員制交流サイト(SNS)に嘆きや怒りの投稿が相次いでいる。「保育園落ちた日本死ね」と訴える匿名ブログが国会で話題を呼び、政府が緊急対策を打ち出してから1年。親たちは声を束ね、厳しい現状をあらためて伝えている。

 1月下旬、今春の職場復帰を目指していた川崎市の女性会社員(35)のもとに、市から認可保育所の“落選”通知が届いた。生後8カ月の長女を抱き締めて「どうしよう…」と涙を流した。

 昨年4月時点での川崎市の待機児童数は6人。子育てと仕事を両立しやすいと考えて東京都内から引っ越してきたが、実際には市が助成する認可外施設などに入ったり、特定の施設を希望したりして、数字には表れない「潜在的な待機児童」が2547人もいた。女性は「生活のために早く働きたい。認可外施設はお金がかかるので、また引っ越しを考えないと…」と頭を抱える。

 自治体も対応に追われている。岡山市は1月26日、1734人に「利用不可」の通知を発送。その後、多い日には窓口や電話で400件以上の問い合わせが寄せられた。担当課の職員が総出で当たったが、「空きのある保育園はないか」「育休を延長できない」といった電話がひっきりなしにかかり、一時的につながりにくい状態に。

 1月末、都内の保護者有志が「#保育園に入りたい」という目印を付けて、ツイッターなどに思いを投稿する活動を始めた。中心メンバーの天野妙さん(41)は「昨年は『日本死ね』というネガティブな言葉が批判も浴びたので、今回は保護者の切実な願いを込めた」と話す。

 SNSには全国から「国よ、母親をこれ以上いじめないでください」「毎年親子で否定され続けているように感じてしまう」など悲鳴のようなつぶやきがあふれている。2カ月の男児を育てるシングルマザーの「本当ならずっと一緒に居てあげたいのに働かなきゃ生活できない」という投稿も。

 天野さんらはインターネット上での署名活動のほか、3月7日に国会周辺でのイベントを計画している。「母親も父親も声を上げてほしい。当事者同士がつながることで、国の保育政策を動かしていきたい」

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