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「まさか江北で」落胆 養鶏農家に広がる動揺

佐賀県江北町で鳥インフル

2017年02月05日 07時06分

防護服を着た職員を乗せて、養鶏場へ向かうバス=4日午後9時56分、杵島郡江北町
防護服を着た職員を乗せて、養鶏場へ向かうバス=4日午後9時56分、杵島郡江北町

移動制限に「収束願うしか」

 佐賀県杵島郡江北町で4日に発生した鳥インフルエンザを受け、周辺の養鶏農家にも動揺が広がった。農家は「影響は計り知れない」「先が見えない」と口々に不安を語り、一刻も早い事態の収束を願った。

 同じ町内の養鶏農家の男性(62)は「最悪だ。まさか江北から出るとは」と落胆の色を隠さない。ちょうどこの日、新たなひな1万3000羽を仕入れたばかり。約60日後に出荷予定というが、それまでに移動制限が解除されなければ出荷できず、「(感染が)止まれば助かるが、あとは願うしかない」と唇をかむ。

 男性はこれまで、消石灰の散布や鶏舎での靴の履き替えなど防疫措置のほか、鶏舎の周りに野鳥よけの反射テープを張り巡らすなど独自の対策を施してきた。今後はさらに「完全に人の出入りをなくすことも考えなければ」と表情をこわばらせた。

 発生源から10キロ圏内にある多久市内の養鶏農家は、肉用若鶏の出荷を終え、鶏舎を消毒・清掃していた同日正午すぎ、「鳥インフルエンザの検査をしている」との第1報を畜産関係者から聞いた。突然の報に「鶏肉の出入荷が見通せなくなった」と声を震わせた。

 年間約20万羽を扱うこの農家は1週間後、発生農場からひな数万羽を入荷する予定だった。2年前の西松浦郡有田町での発生時は移動制限などの区域外だったが、それでも、鶏の取り扱い数が元に戻るまで1年以上の期間を要した。

 「今度は10キロ圏内。影響は計り知れない。山口や宮崎で鳥インフルエンザが発生し、気にはなっていたが佐賀で発生するとは…」と肩を落とし、「今は県の指導を守るだけ」と終始固い表情で語った。

・特集 鳥インフルエンザ

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