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どう変わる?待遇格差 「同一労働同一賃金」指針案解読

2016年12月21日 11時10分

どう変わる?待遇格差 「同一労働同一賃金」指針案解読
どう変わる?待遇格差 「同一労働同一賃金」指針案解読

 ×深夜勤務割増率に差

 ×パートで忌引取れず

 政府が20日に示した同一労働同一賃金の指針案には、同じ待遇にしなければならないケースと格差が容認されるケースの例示が盛り込まれた。政府は労使の関係者や弁護士、学者らの意見を基に指針案を作成したという。内容を具体例に置き換え、働く現場がどう変わるのか読み解いた。(×は格差を認めず同じ待遇が求められるケース、○は容認されるケース)【共同】

 =基本給=

 ○【事例1】 食品メーカーの総合職に採用されたAさん。会社には幹部育成のためのキャリアコースの一環として入社直後の2年間、直営店で勤務する決まりがあり、直営店のパートのBさんに教えてもらいながらレジを担当している。同じ仕事をしているが、Aさんの基本給はBさんより高い。

 (理由。Aさんは将来の幹部候補としていろいろな仕事を経験したり転勤したりすることが含まれている)

 ×【事例2】菓子販売店のクリスマスケーキの販売目標は1人100個。達成すれば基本給に一定の成果給が支給される。週40時間働く正社員のAさんは目標をクリアした。週20時間働くパートのBさんは50個販売したが、成果給は支給されなかった。

 (理由。時間当たりの成果に応じて支払うべきであり、この場合は正社員の半分で目標達成)

 ○【事例3】ある家電量販店は販売目標を達成できなかった場合、給与の一部を減額するペナルティーの仕組みが正社員だけにある。正社員Aさんの基本給はパートのBさんより高い。

 (理由。AさんはBさんよりもノルマ達成への責任を負っている)

 ×【事例4】契約社員のBさん。勤務先の正社員は勤続年数に応じた基本給となっているが、1年ごとの契約更新を繰り返すBさんは、もう5年働いているが勤続年数を更新後の1年分しかカウントされていない。

 (理由。勤務開始からの5年分を通算して基本給に反映しなければならない)

 =賞与=

 ×【事例5】業績への貢献度に応じてボーナスを支給している大手企業。正社員のAさんと契約社員のBさんは同じプロジェクトで協力し同じように貢献して売り上げをアップさせたが、Aさんにはボーナスが出てBさんには出ない。

 (理由。同じ貢献度なら同様に支給する)

 役 職 手 当 

 ×【事例6】同じチェーンのコンビニで、規模や従業員数、忙しさなど店長としての仕事は同じだが、正社員のA店長には役職手当が付き、契約社員のB店長にはない。

 (理由。責任の範囲は同程度とみなせる。もし店の規模などが違うなら、役職手当もそれに応じた額にする)

 深夜・休日手当 

 ×【事例7】24時間対応のコールセンターの深夜勤務。パートのBさんは5時間勤務で、正社員のAさんは8時間勤務。Aさんは深夜手当として時給に30%の割り増しが付くが、Bさんは働く時間が短いとの理由で25%しか付かない。

 (理由。深夜に働くという負担は同じなので、割増率も同じにする)

 =通勤手当= 

 ×【事例8】契約社員Bさんは通勤手当がない。正社員には手当があり交渉したが、会社から「契約社員は日給の中から払って」と言われた。

 (理由。仕事の内容と関係がなく、出勤の負担は双方同じ。日給とは別に通勤費用を払う)

 =福利厚生=

 ×【事例9】スーパーの正社員Aさんは身内が亡くなり、忌引を取った。週5日働くパートのBさんは忌引が取れなかった。

 (理由。身内の不幸は誰にでも起こることなので雇用形態で差をつけることは不合理)

レジで働くパート女性=9月、東京都内のスーパー

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